愁三重(読み)うれいさんじゅう

精選版 日本国語大辞典 「愁三重」の意味・読み・例文・類語

うれい‐さんじゅううれひサンヂュウ【愁三重】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎音楽旋律型一種。とくに、花道を退場する人物哀愁を強調するときに用いる、三味線独奏によるもの。
    1. [初出の実例]「うれい三重で母親いとま乞ひ」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の愁三重の言及

【歌舞伎】より

…大太鼓の独奏により一日の上演の終りを知らせる意味で,終演と同時に打ち出される。 愁三重(うれいさんじゆう)幕外の引込みで人物の愁いを含む思入れを強調する,三味線の独奏による旋律型。あとは〈送り三重〉に転じて早間となり,人物は花道を入る。…

※「愁三重」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む