愛宕火(読み)あたごび

精選版 日本国語大辞典 「愛宕火」の意味・読み・例文・類語

あたご‐び【愛宕火】

  1. 〘 名詞 〙 近畿山陰地方で行なわれる火祭。また、その火。古くは七月二三日、または二四日に行なわれたが、現在では、六月、七月、八月など所によってその日を異にする。
    1. [初出の実例]「愛宕火に稲妻光るとひゃうし哉」(出典:俳諧・七車(1728)秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の愛宕火の言及

【綱火】より

…現在は一般には茨城県筑波郡伊奈村の小張(おばり)(8月24日)と,同じ伊奈村高岡(旧正月24日,旧7月23日)の愛宕神社の祭礼に行われている薬発走線人形花火を指す。おそらく愛宕さまを迎える愛宕火として行われたものであろうが,除厄祈雨の伝えもある。これらは小張綱火,高岡綱火などと呼ばれるが,高岡綱火は地上20m余の所に縦横に綱を張り,花火筒を背負った人形をつって,空中劇を行う。…

※「愛宕火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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