慈恩寺大雁塔(読み)じおんじだいがんとう(英語表記)Gi-en-si da-yan-ta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慈恩寺大雁塔」の意味・わかりやすい解説

慈恩寺大雁塔
じおんじだいがんとう
Gi-en-si da-yan-ta

中国,陝西省西安市の城南にある慈恩寺の方形7層の 塼塔 (せんとう) 。永徽3 (652) 年,玄奘三蔵の発願によって建てられたもので,当初は5層であったが,長安年間 (701~705) に7層に増築され,明代に再び改修された。初層入口には黒大理石の 楣 (まぐさ) 石があり,これに陰刻された画像は唐代の絵画,建築の資料となっている。また,南面に納められた太宗の大唐三蔵聖教序碑 (→雁塔聖教序 ) および高宗の序記碑は,ともに褚遂良 (ちょすいりょう) の書で,初唐の雄麗な気風を表わした傑作である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android