慢性ベリリウム肺(読み)まんせいべりりうむはい

家庭医学館 「慢性ベリリウム肺」の解説

まんせいべりりうむはい【慢性ベリリウム肺】

 半導体の製造工場などで、酸化ベリリウムと接触、吸入することによっておこる職業性の肺の病気です。
 息苦しさで発病し、胸部X線写真では、両肺にびまん性の陰影がみられます。
 肺の中に、類上皮細胞肉芽腫(るいじょうひさいぼうにくげしゅ)と呼ばれる病変(サルコイドーシスでもみられる病変)が現われ、10年以上の長い年月を経て肺の線維化が進み、組織がかたくなって呼吸ができなくなり、不幸な結果に終わります。
 日本では、1972年にベリリウムの使用に、きびしい法的規制が行なわれるようになって、新しい患者さんはほとんど出ていません。
 しかし、知らないところでベリリウムが使用されている可能性もありますので、息苦しさのある患者さんは、詳しく診察してもらう必要があります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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