日本歴史地名大系 「慥柄浦」の解説 慥柄浦たしからうら 三重県:度会郡南島町慥柄浦[現在地名]南島町慥柄浦贄(にえ)湾の中奥部にある熊野街道沿いの漁村。東は道方(みちかた)村、西は贄浦。北方には標高四九七メートルの高(たか)山がある。「太神宮諸雑事記」の康平二年(一〇五九)三月一九日条に、「豊受太神宮乃東宝殿棟持柱二本、高宮棟持柱二本、及本宮ノ外院ノ御材木百余物、自慥柄小川以数百人夫等奉流之間、滝本ニシ天男一人流天死去已了」とみえ、伊勢神宮用材を当地の人夫をもって流し運んだが、滝本の地で男一人が流されて死亡したとある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by