慨然(読み)ガイゼン

デジタル大辞泉 「慨然」の意味・読み・例文・類語

がい‐ぜん【慨然】

[ト・タル][文][形動タリ]
憤り嘆くさま。嘆き憂えるさま。「慨然として嘆息する」
心を奮い起こすさま。「慨然として敵に向かう」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「慨然」の意味・読み・例文・類語

がい‐ぜん【慨然】

〘形動タリ〙
① いきどおり、なげくさま。また、うれいなげくさま。
本朝続文粋(1142‐55頃)一・初冬述懐詩〈藤原敦光〉「慨然私述憤、悵矣愁擎觚」 〔礼記‐檀弓上〕
② 心をふるいおこすさま。
※志都の岩屋講本(1811)下「慨然と云ふは、自ら奮激して、志を振起すのかたちで」 〔後漢書‐范滂伝〕

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普及版 字通 「慨然」の読み・字形・画数・意味

【慨然】がいぜん

深く思いなげく。晋・潘岳秋興の賦〕譬へばほ池魚籠鳥の、江湖山の思ひるがごとし。是(ここ)に於て染操紙して、然として賦す。

字通「慨」の項目を見る

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