慶徳寺
きようとくじ
[現在地名]加賀市大聖寺本町
大聖寺本町の中央南側にある真宗大谷派の寺院。正貴山と号し、本尊阿弥陀如来。近江国高島郡海津(現滋賀県マキノ町)出身の円海(教善)が文明三年(一四七一)蓮如に従って越前吉崎(現福井県金津町)に移り、のち江沼郡中代村に住したのに始まる。永禄年間(一五五八―七〇)現在地に移転、慶長一六年(一六一一)寺号および木仏を本願寺より下賜されたという(寺院明細帳)。寛永一七年(一六四〇)大聖寺藩初代前田利治入部に伴う町割のとき寺地二五二歩を拝領(「屋敷地拝領由緒書控」寺蔵)、享保一四年(一七二九)の大火では類焼している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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