デジタル大辞泉 「憧らす」の意味・読み・例文・類語 あくがら・す【▽憧らす】 [動サ四]1 落ち着きを失わせる。心を浮き立たせる。「心をそらに―・して」〈夜の寝覚・四〉2 さまよわせる。「煩はしげに思ひまつはす気色けしき見えましかば、かくも―・さざらまし」〈源・帚木〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「憧らす」の意味・読み・例文・類語 あくがら・す【憧・憬】 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「あくがれる」の他動詞形 )① 流浪させる。さすらわせる。[初出の実例]「かくのみあくがらしはつるはいとあしきわざなり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)② 美しいものなどが、人の心をひきつける。心の落ち着きをなくさせる。そわそわさせる。[初出の実例]「梅が香におどろかれつつ春の夜はやみこそ人はあくがらしけれ」(出典:和泉式部集(11C中)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例