憶持(読み)オクジ

デジタル大辞泉 「憶持」の意味・読み・例文・類語

おく‐じ〔‐ヂ〕【憶持】

心に念じて思いとどめること。常に念頭に置いて忘れないこと。
「僧、心経を―し、現報を得て、奇事を示す縁」〈霊異記・上〉
執念。また、思慮分別
衆徒の軍拝見して候ふに、誠に―もなく」〈義経記・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「憶持」の意味・読み・例文・類語

おく‐じ‥ヂ【憶持】

  1. 〘 名詞 〙 心に念じて放さないこと。心の中に思いとどめること。
    1. [初出の実例]「僧、心経を憶持し、現報を得て、奇事を示す縁」(出典:日本霊異記(810‐824)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android