懐子(読み)フトコロゴ

デジタル大辞泉 「懐子」の意味・読み・例文・類語

ふところ‐ご【懐子】

親の懐に抱かれる幼な子。
大事に育てられた子。転じて、世間知らずの子。箱入り娘
「並の―とは違って、少しの苦しみやつらい位は驚きやしないから」〈風葉・深川女房〉

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精選版 日本国語大辞典 「懐子」の意味・読み・例文・類語

ふところ‐ご【懐子】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 親の懐で養育される幼児。親の懐に抱かれる嬰児。また、親に大事に育てられた子。秘蔵の子。転じて、世間知らず。特に、箱入娘。
    1. [初出の実例]「外しらぬ雉子(きぎす)や山のふところ子」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  2. [ 2 ] 俳諧撰集。二〇冊。重頼編。万治三年(一六六〇)刊。重頼が十余年間にわたって集めた自他発句・付句集、及び詞寄。発句には本歌を付記する。宗因の句が大量に入集し、句風にも談林風へと展開する兆しが窺われる。

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