懸け屋敷(読み)かけやしき

精選版 日本国語大辞典 「懸け屋敷」の意味・読み・例文・類語

かけ‐やしき【懸屋敷・掛屋敷】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代貸家のこと。他人に貸している家屋大坂では、懸屋敷はその所有者闕所(けっしょ)(=財産没収刑)の際に除外された。
    1. [初出の実例]「喰たとちは爰にならなん十六嶋〈西鶴〉 かけ屋敷にてこたたみの汁〈友雪〉」(出典:俳諧・両吟一日千句(1679)第六)
    2. 「彼地に而は、所持之懸け屋敷は相除、居宅并居宅附土蔵畳建具諸道具とも入札申付」(出典:徳川禁令考‐後集・第四・巻三六・寛政八年(1796))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android