懸崖に手を撒する(読み)けんがいにてをさっする

精選版 日本国語大辞典 「懸崖に手を撒する」の意味・読み・例文・類語

けんがい【懸崖】 に 手(て)を撒(さっ)する

(がけから手をはなして身をおどらせる意から) 勇気をふるいおこし、思い切って物事にあたる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一「這裡(しゃり)消息を知らうと思へば矢張り懸崖に手を撒して、絶後に再び蘇へる底(てい)気魄がなければ駄目だ」 〔無門関

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android