懸想ぶ(読み)ケソウブ

デジタル大辞泉 「懸想ぶ」の意味・読み・例文・類語

けそう・ぶ〔ケサウぶ〕【懸想ぶ】

[動バ上二]
恋い慕う気持ちを態度に表す。なまめいた態度をとる。けそうだつ。
「はじめより―・びても聞こえ給はざりしに」〈夕霧
なまめかしい雰囲気になる。
「灯こそいと―・びたる心地すれ」〈玉鬘

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「懸想ぶ」の意味・読み・例文・類語

けそう‐・ぶケサウ‥【懸想】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 思いをかけているような様子をする。色好みらしくふるまう。
    1. [初出の実例]「わざとけさうびてはあらねど、懇に気色ばみて聞え給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)柏木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android