成屋遺跡
なりやいせき
[現在地名]竹富町西表
内離島の北東海岸、標高約二メートルの砂丘後背地に立地する一五世紀末―一六世紀頃の古琉球の集落遺跡。一九八〇―八一年(昭和五五―五六年)に発掘調査が行われた。出土土器の九割強は深鍋形で、壺形五四点・碗形四点・浅鉢形二点も出土。深鍋形には把手が付いたものと付かないものがある。外来陶磁器には青磁・白磁・染付・褐釉陶器のほかタイ産陶器(合子)があり、先島諸島でのタイ陶器の出土は当遺跡と西表島上村遺跡・宮古島住屋遺跡の三例のみ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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