成島筑山(読み)なるしま ちくざん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「成島筑山」の解説

成島筑山 なるしま-ちくざん

1803-1854 江戸時代後期の儒者。
享和3年生まれ。成島柳北(りゅうほく)の父。成島司直(もとなお)の養子幕府の奥儒者となる。「後鑑(のちかがみ)」を編修,和歌にもすぐれた。嘉永(かえい)7年3月7日死去。52歳。本姓は杉本。名は良譲。字(あざな)は倹卿。通称は桓吉,桓之助。別号に稼堂,秋榭。著作に「南山史」「列国譜」「紫史吟評」,詩歌集に「百合聯詠」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の成島筑山の言及

【後鑑】より

…室町幕府に関する記録。江戸幕府の修史事業の一環として,奥儒者成島良譲(筑山)が足利将軍の事跡や室町幕府の関係者の活動を中心に編集した歴史書。1853年(嘉永6)完成。1331‐1597年(元弘1‐慶長2)を将軍により区分し,〈某将軍記〉と題する本編347巻と同記の付録20巻よりなる。編年体で日ごとに綱文を立て記録,戦記,古文書を掲載する。引用史料は正確で,現在散逸し本書のみが伝えるものもある。《新訂増補国史大系》所収。…

※「成島筑山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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