成相本村
なりあいほんむら
[現在地名]豊科町大字豊科 本村
成相組の本郷。梓川扇状地の中央に位置し、黒沢川の流末にあたる。
文献上の初見は文明八年(一四七六)下諏訪春秋両宮御造宮帳で、住吉郷(庄)のうちに「成合」とあり、籾二六俵一斗(五貫二一〇文)を所役している。柳原から須恵器破片が出土している。
最も耕土の深い大垣内(一・五町歩)を中心に一町四面の方格地割がみられ、一町歩の坪が数個存在する。この島状の土地のよい地域に成相古堰、のちに勘左衛門堰が村の南部で鳥足状に西沢・殿沢・中沢・野沢の諸堰に分れて成相本村の地域を灌漑している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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