出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…〈笑う門(かど)には福きたる〉のように,〈かど〉が家,家族を表し,さらに一族や家系をも表すような例があるのは,屋敷の出入口や門が家を象徴する役割を持っていたからだと考えられる。そのほか,江戸時代には農家の屋敷の出入口近くに建つ小屋を門屋(かどや)と呼び,そこに住む隷属的な農民を門百姓(かどびやくしよう)や門屋と呼ぶこともあった。以上のような用例からもわかるように,日本の古い時代には,屋敷の出入口が社会的・精神的生活上で重要な意味を持っており,人馬や車の交通を遮断するだけの場所ではなかった。…
…小作地の大部分は田畑であるが,屋敷地,山林などの地目も対象となり,一部の地域では牛馬などの家畜も小作の対象となっている。小作人の名称については作人,作子,門百姓,被官,名子などがあり,小作料は掟米,下作米,加地子,余米,入上米,小作奉公などとも呼ばれた。近世の小作制度に関しては,《地方凡例録》では直(じき)小作・別小作・永(えい)小作・名田(みようでん)小作・家守小作・入小作の6種類をあげている。…
※「門百姓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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