我が兄子を(読み)わがせこを

精選版 日本国語大辞典 「我が兄子を」の意味・読み・例文・類語

わがせこ‐を【我兄子を・我夫子を】

  1. 私の夫を我が待つの意で、「我が待つ」と同音を含む地名「あが松原」にかかる。一説に、「我が夫子を我が」までが、「松」にかかる序詞とする。
    1. [初出の実例]「和我勢児乎(ワガセこヲ)あが松原よ見渡せば海人処女(あまをとめ)ども玉藻刈る見ゆ」(出典万葉集(8C後)一七・三八九〇)

我が兄子をの補助注記

万葉‐一〇九七」の「吾勢子乎(わがセこヲ)こち巨勢(こせやま)と人は云へど君も来まさず山の名にあらし」は、「巨勢」にかかる序詞の一部として用いている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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