我と(読み)ワレト

デジタル大辞泉 「我と」の意味・読み・例文・類語

われ‐と【我と】

[副]
自分から進んで。自分で。みずから。「我と我が身を苦しめる」
ひとりでに。おのずから。自然と。
葦垣の中のにこ草にこよかに―まして人に知らゆな」〈・二七六二〉

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精選版 日本国語大辞典 「我と」の意味・読み・例文・類語

われ‐と【我と】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 自分自身で。自分からすすんで。心(こころ)と。
    1. [初出の実例]「かならずわれとたてまつらむとのたまひければ」(出典:多武峰少将物語(10C中))
    2. 「Vareto(ワレト) ミヲ マンゼザレ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ひとりでに。おのずと。自然に。
    1. [初出の実例]「たとへばひだりの手して箸を持、鉄鎚(かなづち)にて茶釜たたき割とも、〈略〉、箸も後には我と右にもつ物と云流し」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)六)

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