精選版 日本国語大辞典「主従」の解説
しゅ‐じゅう【主従】
〘名〙
① 主となるものと従となるもの。
※民法(明治二九年)(1896)二四四条「付合したる動産に付き主従の区別を為すこと能はざるときは」
※発心集(1216頃か)七「主従(シュジウ)ながら月日を過しける程に」
しゅう‐じゅう【主従】
〘名〙 主君と家来。主人と従者。しゅじゅう。
※源平盛衰記(14C前)一八「主従(シウジウ)の礼よりも猶深くして、事の外にぞ敬屈しける」
[補注]中世以来「シュウジュウ」「シュジュウ」の両形が存在するが、「主」は呉音ス、漢音シュであって、「シュウ」という字音は本来ない。
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