戒重村(読み)かいじゆうむら

日本歴史地名大系 「戒重村」の解説

戒重村
かいじゆうむら

[現在地名]桜井市大字戒重

河合かわい村西方に所在。「開住」「開治井」(東大寺文書)、「開地井」(天野文書、結城文書)、「階重」「開智井里」(玉林抄)などの表記がある。南北朝時代には南朝方の戒重西阿が出て戒重城に拠った。

慶長郷帳の村高二八二・五三石。慶長五年(一六〇〇)織田有楽(長益)領。元和元年(一六一五)有楽は所領を三分して四男長政に一万石を与えた。やがて長政が戒重村に陣屋を築き藩庁所在地となる。廃藩置県に至るまで戒重藩(のち芝村藩)領。

長政は初め山口やまぐち(現天理市)に仮住したが、元和四年に中世の戒重旧城内に陣屋の構築を命じ、翌五年までにいちおう屋敷も完成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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