戦術ミサイル(読み)せんじゅつミサイル(その他表記)tactical missile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戦術ミサイル」の意味・わかりやすい解説

戦術ミサイル
せんじゅつミサイル
tactical missile

軍事目標攻撃用のミサイル弾道ミサイル巡航ミサイルがある。また運搬発射法として,地上移動式のほか,航空機,潜水艦を含む艦船が使用される。目標も地上のほか,水上,水中空中が含まれる。頭部は通常または核兵器で,巡航ミサイルの場合には 10~150ktが普通である。誘導法としては,慣性誘導が主用され,最近は精度向上のため終末誘導が使用され,固定目標用としては地形照合誘導 TERCOM,光景照合 DSMAC,対移動目標用としては,レーダ・ホーミング (→ホーミング誘導 ) が主用されている。

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世界大百科事典(旧版)内の戦術ミサイルの言及

【ミサイル】より

…SLBMは80年代前半に配備したようである。 戦闘場面において地上施設,車両,艦艇,航空機等の相手側兵器を攻撃,破壊する一群のミサイルは戦術ミサイルと呼ばれる。短距離戦術核ミサイルのほか,第2次大戦中のドイツの対空ロケット,誘導爆弾等を始祖とした通常弾頭の各種ミサイルが含まれ,第2次大戦後,米,英,ソ,仏等で開発,装備が進められてきた。…

※「戦術ミサイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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