ホーミング誘導(読み)ホーミングゆうどう(その他表記)homing guidance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーミング誘導」の意味・わかりやすい解説

ホーミング誘導
ホーミングゆうどう
homing guidance

自動追尾とも呼ばれる。目標のある種の識別可能な特性を利用して自動的に追尾させる誘導方法。ミサイル魚雷 (→ホーミング魚雷 ) などにこの装置が用いられており,次の3つの方式がある。 (1) パッシブ (受動式) ・ホーミング 目標 (航空機,艦船など) から発する熱線光線あるいは電波音波を捕えて,その目標に誘導させ,命中させる。 (2) アクティブ (能動式) ・ホーミング 電波や音波をレーダのように送り出し,目標からの反射波を捕えて,その目標に誘導させ,命中させる。 (3) セミアクティブ (半能動式) ・ホーミング 第三者の送り出した電波や音波の反射波を利用して,その反射波を発した目標に誘導させ,命中させる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のホーミング誘導の言及

【ミサイル】より

…固定目標に対する慣性誘導と地測誘導は戦略核および戦域核ミサイルの場合と同じである。移動目標に対する誘導は信号判定機能がミサイル外にある指令誘導と,ミサイルが自分で判定し自己誘導するホーミング誘導に分けられる。また,複数の誘導技術を組み合わせた複合誘導がある。…

※「ホーミング誘導」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む