戯絵(読み)ざれえ

精選版 日本国語大辞典 「戯絵」の意味・読み・例文・類語

ざれ‐え‥ヱ【戯絵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 画題におもしろいものを扱った絵。滑稽を主とした絵。鳥羽絵。おどけえ。漫画。戯画(ざれが)
    1. [初出の実例]「浮世の人物さまざまのざれ絵(ヱ)をもかきけるゆゑ」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)四)
  3. 軽く粗描した絵。略画
    1. [初出の実例]「ざれゑとは、たとへば松にても、桜にても、ざっとかひたをといふ事じゃ」(出典:虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初))
  4. 春画。
    1. [初出の実例]「サアサア斯致(かういた)すのがざれ絵でござる。ざれじゃ。ざれじゃと紛らしても」(出典:浄瑠璃仮名写安土問答(1780)四)

おどけ‐え‥ヱ【戯絵】

  1. 〘 名詞 〙 おもしろいことを描いた絵。ざれ絵。まんが。〔改正増補和訳英辞書(1869)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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