扇島村(読み)おうぎしまむら

日本歴史地名大系 「扇島村」の解説

扇島村
おうぎしまむら

[現在地名]佐原市扇島

しん島に開発された十六島じゆうろくしま新田の一つ。扇子島とも記される。加藤洲かとうず村の西に位置し、北東北利根川(現常陸利根川)が流れ、南西与田よだ浦がある。元和一〇年(一六二四)板久いたく(潮来村、現茨城県潮来町)の定納地「十三又須」に扇子島村として開起されたといわれ、同年に開起した大島おおしま村・三島みしま村と合せ新田二七町歩で、年貢一八両をそれぞれ板久村に納入した(正徳四年「根郷五箇村谷地御定納記」伊能家文書)


扇島村
おうぎしまむら

[現在地名]広川川上かわかみ

増永ますなが村の西に位置し、広川が西流する。天正一六年(一五八八)古賀こが村から三町が分立して扇島村が成立したという(稲員家記)。本高一二三石余(元禄国絵図)。「在方諸覚書」では古高一八〇石・役高三二八石。享和二年(一八〇二)の春免高帳に高三二九石、文化四年(一八〇七)の畝付帳では本田一一町四反余・開田五町五反余・畑田一町八反余・畑三町二反余・居屋敷三反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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