ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「扉式祭壇」の意味・わかりやすい解説 扉式祭壇とびらしきさいだんFlügelaltar レタベル祭壇屏から発達した観音開きの扉をもつ祭壇のこと。扉式祭壇はゴシック後期よりドイツを中心として,各地の聖堂に普及した。時代と地域によって形や大きさが異なるものがあるが,普通は中央部の厨子と左右1枚ずつの扉から成り,これらの3面 (両翼は両面) に祭壇画が描かれている。ファン・アイク兄弟の描いた『ヘントの祭壇画』,M.グリューネワルトの『イーゼンハイム祭壇画』は扉式祭壇画の最も有名なもの。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by