手に付く（読み）てにつく

精選版 日本国語大辞典

て【手】 に 付(つ)く

① その部下となる。その配下に属する。

※蒙古襲来絵詞（1293頃）上「てにつき候はばかへりみ候はんと申候」

② (多く下に打消の語を伴って用いられる) 仕事をする。物事に取り組む。→手に付かない。

※滑稽本・浮世風呂（1809‐13）三「夜鍋仕事も手(テ)につくもんぢゃアねへ」

③ 自分で行なう。身につく。

※落語・道具の開業（1891）〈三代目三遊亭円遊〉「お前、今何か手に附いた稼業と云ふものがあるかエ…」

出典　精選版 日本国語大辞典