手厚(読み)てあつい

精選版 日本国語大辞典 「手厚」の意味・読み・例文・類語

て‐あつ・い【手厚】

〘形口〙 てあつ・し 〘形ク〙
① 内容が充実している。重厚である。
随筆独寝(1724頃)上「高慢の思ひ入のと云より、達者を面にする事なれば、手あつし」
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉六「防禦指揮(さしづ)を手厚(テアツ)くせんと」
② 取扱い方やもてなし方が、親切でていねいである。ねんごろである。
※隣語大方(18C後)八「御手厚御馳走被成まして」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「成るべく手厚く父を葬りたい」
囲碁将棋で、ある一つの着手が、その後の局面に安定感を与えている。
てあつ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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