達者(読み)タッシャ

デジタル大辞泉の解説

たっ‐しゃ【達者】

[名]学問・技芸などの道に熟達している人。達人。「馬術の達者
[形動][文][ナリ]
物事に慣れていて、巧みなさま。「計算が達者だ」「口が達者だ」「達者な芸」
からだが丈夫で健康なさま。「達者に暮らしている」「足腰が達者だ」
うまく立ちまわって抜け目のないさま。したたかであるさま。「金儲(もう)けにかけては達者なやつだ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

たっしゃ【達者】

( 名 )
ある道をきわめた人。達人。 「弓の-」
( 形動 ) [文] ナリ 
ある事に熟達しているさま。上手であるさま。 「英語が-だ」 「口の-なやつ」 「 -な筆づかい」
体の各部の働きが優れているさま。また、体に悪いところがなくしっかりしているさま。 「年はとっても目は-だ」 「祖母は-にしております」 〔「お達者で」などの形で、目上の人に対して別れの際の挨拶の言葉として用いられる〕
物事をするのにしたたかで抜け目のないさま。 「その方面にかけては-な男」 〔類義の語に「丈夫」があるが、「丈夫」は病気になりにくく体が頑丈である意を表す。それに対して「達者」は体がしっかりしていることをいい、「丈夫」に比べてやや古風で、多く年輩者についていう〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

たっ‐しゃ【達者】

〘名〙
① 学術や技芸の道に熟達した人。その道をきわめたすぐれた人。達人
※性霊集‐一〇(1079)叡山澄和上啓返報書「百官崇重、四部耽翫、四海同仰、三千達者」
※今昔(1120頃か)二四「然れば、末代には諸道(もろもろのだう)に達者は少き也」 〔春秋左伝‐昭公七年〕
② (形動) ある分野での能力がすぐれていること。また、そのさま。
※ささめごと(1463‐64頃)上「劫は入りて耳はなき故に、達者にのみなる人おほしとなり」
※幸若・木曾願書(室町末‐近世初)「あっぱれ文武二道のさて達者哉とほめられたり」
③ (形動) あまりまともでない方面や事柄に長じていること。したたか者であるさま。多く軽蔑の意を込め、また「お達者」という形で、その意をあらわに表わすこともある。
※浮世草子・西鶴織留(1694)三「又ことしの暮には、達者(タッシャ)なる男が釜みがきにありきける」
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「牛(ぎう)をば平気岡本で食(しめ)る達者さはありゃアただものじゃアごぜへせんぜ」
④ (形動) 心身、あるいはからだのある部分が丈夫でしっかりしていること。また、そのさま。健全。
※天草版金句集(1593)「心、イカウ taxxa(タッシャ)ヂャ」
※古活字本毛詩抄(17C前)二〇「年はよったれども、老者勇健にたっしゃな物に」
⑤ (形動) 特に足の丈夫なこと、足の速いことをいう。
※重刊改修捷解新語(1781)五「ひきゃくわ、ずいぶんたっしゃなものににんお、よおひについてのぼるやうにつかまつれと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ラグビーワールドカップ2019日本大会

2019年9月20日から11月2日まで、日本で行われる15人制ラグビーの世界大会。ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)が主催し、ナショナルチームの世界一を決定...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

達者の関連情報