デジタル大辞泉 「達者」の意味・読み・例文・類語 たっ‐しゃ【達者】 [名]学問・技芸などの道に熟達している人。達人。「馬術の達者」[形動][文][ナリ]1 物事に慣れていて、巧みなさま。「計算が達者だ」「口が達者だ」「達者な芸」2 からだが丈夫で健康なさま。「達者に暮らしている」「足腰が達者だ」3 うまく立ちまわって抜け目のないさま。したたかであるさま。「金儲もうけにかけては達者なやつだ」[類語]売り物・十八番・おはこ・お家芸・お株・お手の物・特技・得手・専売特許・うまい・巧み・巧妙・絶妙・老巧・器用・賢い・敏腕・辣腕・潰しが利く・能よくする・腕が立つ・腕利き・腕こき・腕っこき・手練てだれ・手利き・名人・達人・名手・妙手・エキスパート・巨星・巨匠・名匠・名工・大家たいか・権威・第一人者・泰斗たいと・耆宿きしゅく・大御所おおごしょ・オーソリティー・巧手・怪腕・凄腕・腕達者・プロ・専門家・スペシャリスト・玄人くろうと・本職・ゼネラリスト・セミプロ・プロフェッショナル・匠たくみ・仕事師・遣り手・素人しろうと離れ・玄人くろうとはだし・神業かみわざ・ベテラン・ソムリエ・スキルドワーカー・マイスター・プロパー ・卓抜・卓出・卓越・卓絶・逸出・素晴らしい・素敵・見事・立派・最高・秀逸・結構・目覚ましい・輝かしい・妙なる・えも言われぬ・上手・抜群・抜きん出る・飛び抜ける・ずば抜ける・頭抜ける・並外れる・人並み外れる・度外れ・断トツ・非凡・出色・傑出・一日いちじつの長・超人的/(2)ぴんしゃん・ぴんぴん・しゃんと・しゃんしゃん・しゃきっと・しゃっきり・不死身・強靭・タフ・生き生き・意気軒昂けんこう・老健・強い・元気・健康・丈夫・息災・壮健・健全・強壮・強健・頑健・健勝・健やか・矍鑠かくしゃく・じょうず・得意・無事 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「達者」の意味・読み・例文・類語 たっ‐しゃ【達者】 〘 名詞 〙① 学術や技芸の道に熟達した人。その道をきわめたすぐれた人。達人。[初出の実例]「百官崇重、四部耽翫、四海同仰、三千達者」(出典:性霊集‐一〇(1079)叡山澄和上啓返報書)「然れば、末代には諸道(もろもろのだう)に達者は少き也」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)[その他の文献]〔春秋左伝‐昭公七年〕② ( 形動 ) ある分野での能力がすぐれていること。また、そのさま。[初出の実例]「劫は入りて耳はなき故に、達者にのみなる人おほしとなり」(出典:ささめごと(1463‐64頃)上)「あっぱれ文武二道のさて達者哉とほめられたり」(出典:幸若・木曾願書(室町末‐近世初))③ ( 形動 ) あまりまともでない方面や事柄に長じていること。したたか者であるさま。多く軽蔑の意を込め、また「お達者」という形で、その意をあらわに表わすこともある。[初出の実例]「又ことしの暮には、達者(タッシャ)なる男が釜みがきにありきける」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)三)「牛(ぎう)をば平気岡本で食(しめ)る達者さはありゃアただものじゃアごぜへせんぜ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)④ ( 形動 ) 心身、あるいはからだのある部分が丈夫でしっかりしていること。また、そのさま。健全。[初出の実例]「心、イカウ taxxa(タッシャ)ヂャ」(出典:天草版金句集(1593))「年はよったれども、老者勇健にたっしゃな物に」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)二〇)⑤ ( 形動 ) 特に足の丈夫なこと、足の速いことをいう。[初出の実例]「ひきゃくわ、ずいぶんたっしゃなものににんお、よおひについてのぼるやうにつかまつれと」(出典:重刊改修捷解新語(1781)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「達者」の読み・字形・画数・意味 【達者】たつしや 事理に通達した人。〔左伝、昭七年〕吾(われ)聞く、將(まさ)にらんとす。孔丘と曰ふ。人の後なり。~我(も)し沒するを(え)ば、必ず(えつ)と何忌(かき)(二子)とを夫子(ふうし)に屬(つ)けて、之れに事(つか)へて禮を學ばしめ、以て其の位を定めよ。字通「達」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by