すべて 

手張(読み)てばり

精選版 日本国語大辞典 「手張」の意味・読み・例文・類語

て‐ばり【手張】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手ずから張ること。自身でものを張ること。
    1. [初出の実例]「是は某がてばりに致て、事の外念を入て仕ったからかさでござる程に」(出典:虎明本狂言・秀句傘(室町末‐近世初))
  3. 取引所会員または取引員が自分の思惑で相場を張ること。〔現代新語辞典(1919)〕
  4. 賭博(とばく)で、勝負のきまった後に金銭を出すことを条件としてその金額を手で示したり、口頭で言ったりしてばくちをすること。また、胴元などが手ずから張ること。
  5. 実力以上に見えを張ること。
    1. [初出の実例]「爰にても手ばりの奢り強く」(出典:洒落本・浪花色八卦(1757)桔梗卦)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

すべて 

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android