デジタル大辞泉
「思惑」の意味・読み・例文・類語
し‐わく【思惑】
仏語。修道で断ち切られる貪・瞋・痴・慢などの煩悩。修惑。
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し‐わく【思惑】
〘名〙
② 仏語。修道で断ぜられる
煩悩。
欲界の貪・瞋・痴・慢の四煩悩などをいう。
天台では見惑とともに
空観によって断ぜられるとする。修惑
(しゅわく)。
※
雑談集(1305)四「思惑
(シわく)断じかたきこと藕絲
(ぐうし)の如
(ごとし)」 〔
法華文句‐九下〕
おもい‐まど・う おもひまどふ【思惑】
〘自ハ四〙 (
上代は「おもいまとう」) あれこれ考えて、どうしたらよいかわからなくなる。行くべき道を失う。
途方にくれる。思い迷う。
※
万葉(8C後)一三・三三四四「
朝霧の 思惑
(おもひまとひ)て
杖足らず 八尺(やさか)の嘆
(なげき) 嘆けども」
※
源氏(1001‐14頃)
賢木「足を空に思まどふ人多かり」
おぼし‐まど・う ‥まどふ【思惑】
〘自ハ四〙 (「おもいまどう(思惑)」の
尊敬語) あれこれと考えられて、どうしたらよいかわからなくなられる。途方にくれられる。
※宇津保(970‐999頃)
春日詣「おとどは、そこにものせずなり給ひにける又の日より、おぼしまどひて、〈略〉御病はじまりて」
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