手形貸付け(読み)てがたかしつけ

百科事典マイペディア 「手形貸付け」の意味・わかりやすい解説

手形貸付け【てがたかしつけ】

銀行が貸出しに際し借用証書の代りに約束手形を振り出させ手形割引の形式で資金を貸し出す貸付形式。商業手形割引とともに銀行の最も基本的な融資形態であり短期貸付けに広く用いられる。貸付金は,両端入(貸付実行日および返済日を利子計算日数に加える)の方法で計算された利子を差し引いた残額となる。また,利子の金利出資法によって上限が規定されている。手形でなく借用証書を受け取る場合を証書貸付けと呼び,長期の貸付けに用いられる。もっとも,証書貸付けでも手形が併用されることもある。

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改訂新版 世界大百科事典 「手形貸付け」の意味・わかりやすい解説

手形貸付け (てがたかしつけ)

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世界大百科事典(旧版)内の手形貸付けの言及

【貸出し】より

…銀行が信用を供与する業務(与信業務)の総称。具体的には,銀行法上の勘定科目による分類では手形貸付け,証書貸付け,当座貸越し,手形割引,コール・ローン(コール市場),支払承諾,貸付有価証券をさす。一般には,このうちの手形貸付け,証書貸付け,当座貸越し,手形割引の四つを貸出しという。…

【約束手形】より

…後者の場合,Bは満期(代金支払日)前に,ほぼ売買対価にあたる額を入手することができる。このほか,金銭貸付けの際に借用証書の代りとして利用される(手形貸付け)ことも多い。約束手形は,為替手形のように送金・取立ての用具として利用されることは,ほとんどない。…

※「手形貸付け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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