手手甲(読み)ぜぜがこう

精選版 日本国語大辞典 「手手甲」の意味・読み・例文・類語

ぜぜ‐が‐こう‥カフ【手手甲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 組み合わせた手を額に当て、その間からのぞいて、「ぜぜがこう」といって小児をたわむれにおどかすこと。また、その唱えことば。
    1. [初出の実例]「唐の大和の異様なる詞、おさあいをあひや手打川水の阿哂和(あわわ)いな舟の掉頭掉頭(かぶりかぶり)土佐の手々甲(ゼゼガカウ)大和の元興寺(がごうじ)に隠期(かくれこ)なとやうの事をもてつらねかいちらす」(出典狂歌古今夷曲集(1666)序)
  3. 昔の子どもの遊び。鬼ごっこ一種で、互いに手を組み合わせ、手の甲を互いに打ちながら、わらべうたをうたい、うたい終わったときに打たれた者が鬼となるもの。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 あわわ 名詞 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android