手挟(読み)たばさむ

精選版 日本国語大辞典 「手挟」の意味・読み・例文・類語

た‐ばさ・む【手挟】

〘他マ五(四)〙
① 手や指、脇などにはさんで持つ。
万葉(8C後)一六・三八八五「いちひがもとに 梓弓 八つ多婆佐彌(タバサミ) ひめかぶら 八つ多婆左彌(タバサミ) しし待つと 我が居る時に」
② 腰に差す。帯びる。
和英語林集成初版)(1867)「ダイショウヲ コシニ tabasamu(タバサム)

た‐ばさみ【手挟】

〘名〙
騎射挟物(はさみもの)の的(まと)一種一説に、矢を二手に持って、一矢を箭台に立て、残った三本の矢を手にして三度射ること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② 日本建築で、水平な床と勾配のある木との合する部分のおさまりをよくするために取り付ける板。向拝柱組物垂木との間などに用いる。〔紙上蜃気(1758)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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