うち‐むか・う‥むかふ【打向】
- 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
- ① ( 「うち」は接頭語 ) 向かい合う。ある人やある方向に向く。
- [初出の実例]「さはやかにうちむかひきこえんことは、なほいとまばゆくて」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)五)
- 「あはれ、へだてなくうちむかひておはしたらば、命ばかりは助けたてまつてまし」(出典:平家物語(13C前)一〇)
- ② ( 「うち」は接頭語 ) ある場所に向かって進む。出向く。
- [初出の実例]「次の日北条かしこに打むかひ」(出典:平家物語(13C前)一二)
- ③ たち向かって攻撃する。手むかいする。
- [初出の実例]「源氏の方より今井四郎兼平三百余騎でうちむかふ」(出典:平家物語(13C前)七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 