打ち向かう(読み)うちむかう

精選版 日本国語大辞典 「打ち向かう」の意味・読み・例文・類語

うち‐むか・う‥むかふ【打向】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. ( 「うち」は接頭語 ) 向かい合う。ある人やある方向に向く。
    1. [初出の実例]「さはやかにうちむかひきこえんことは、なほいとまばゆくて」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)五)
    2. 「あはれ、へだてなくうちむかひておはしたらば、命ばかりは助けたてまつてまし」(出典:平家物語(13C前)一〇)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) ある場所に向かって進む。出向く。
    1. [初出の実例]「次の日北条かしこに打むかひ」(出典:平家物語(13C前)一二)
  4. たち向かって攻撃する。手むかいする。
    1. [初出の実例]「源氏の方より今井四郎兼平三百余騎でうちむかふ」(出典:平家物語(13C前)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android