打ち張る(読み)うちはる

精選版 日本国語大辞典 「打ち張る」の意味・読み・例文・類語

うち‐は・る【打張】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
    1. 殴りつける。また、人をひどく責めさいなむ。
      1. [初出の実例]「あまり腹の立ちければにや、侍従を引きかなぐりうちはりなどして」(出典:海人刈藻物語(1271頃)三)
    2. (幕や綱、縄などを)のばし広げる。
      1. [初出の実例]「最(いと)晴やかなる幕をうち(ハ)り」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉三)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) 気を張る。きばる。
    1. [初出の実例]「さこそ卑しき夫(ぶ)也とも、是程までは打はらず共あれかし」(出典:太平記(14C後)二六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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