打外(読み)うちはずす

精選版 日本国語大辞典 「打外」の意味・読み・例文・類語

うち‐はず・す ‥はづす【打外】

〘他サ五(四)〙
① 打つことに失敗する。打ちそこなう。
※枕(10C終)一四五「賽(さい)いみじく呪(のろ)ふとも、うちはづしてんや」
太平記(14C後)二「冑(かぶと)の鉢を真二(まっぷたつ)打破(うちわ)らんと、隻手打(かたてうち)に打ちけるが、打外(うちハヅ)して」
② (「うち」は接頭語) 失敗する。
※増鏡(1368‐76頃)七「姫宮若宮など出で物し給しかど、やがて失せさせ給へるを〈略〉こたみだに、げに又うちはづしてはいかさまにせん」
③ 掛けてあったり、はまっていたりするものを、打って取りはなす。
浮世草子世間胸算用(1692)二「柱から大槌にて打はづせば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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