打替(読み)うってがえ

精選版 日本国語大辞典 「打替」の意味・読み・例文・類語

うって‐がえ‥がへ【打替】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 入れかえること。交替すること。
    1. [初出の実例]「近年京も四条二軒の芝居一所には出来ず、うってがへに興行す」(出典:随筆・羇旅漫録(1802)上)
  3. 状況ががらりと一変すること。まるで反対の様子になること。
    1. [初出の実例]「饑饉疫病等の流行するは、皆な国神の怒を示し給ふ徴候なりと称して、仏像を堀江に投じ、〈略〉此度は打手変に、饑饉疫病の流行するは全く仏像を投じ寺塔を焼滅したる祟なりと唱出たり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉一)
  4. 囲碁で、相手の石一目または数目を取ると、次の相手の一目でそのあたりの石全体をとられて、優劣が入れかわってしまうこと。うってがえし。

うって‐がえし‥がへし【打替】

  1. 〘 名詞 〙うってがえ(打替)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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