朝日日本歴史人物事典 「承子内親王」の解説
承子内親王
生年:天暦2.4.11(948.5.22)
平安時代中期の夭折した内親王。村上天皇と藤原安子の子。皇太子がいまだ決まらないとき安子が懐妊,男子の誕生が期待されたが,生まれたのは承子であった。天暦4(950)年藤原元方の娘祐姫が村上天皇の男子(広平親王)を生み,続いて安子も憲平親王(冷泉天皇)を生む。第1皇子を抑えての憲平立太子は祖父である師輔一族の栄華を約束するものであった。その立太子儀の王卿饗はわずか4歳の承子の政所が設けた。同年,著裳。飛香舎で父天皇自らが袴腰を結んでいる。
(京楽真帆子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報