承継協定(読み)しょうけいきょうてい(その他表記)devolution (inheritance) agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「承継協定」の意味・わかりやすい解説

承継協定
しょうけいきょうてい
devolution (inheritance) agreement

新国家が独立する場合,旧支配国 (先行国) が当該地域に適用していた条約うち,引続き新国家に適用可能な条約を新国家 (後継国) が一般的に承継することを認める協定。新国家独立の場合,条約に関しては処分的条約を除き,後継国は先行国の条約を当然に承継しなければならないという義務はない (クリーン・スレート原則) 。しかし実際には,承継協定により条約の連続性が保たれる場合が多い。これに対し,新国家が一定の猶予期間中に承継の可否を決定するというニエレレ・ドクトリンが対抗的に主張されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む