投打つ(読み)ナゲウツ

デジタル大辞泉 「投打つ」の意味・読み・例文・類語

なげ‐う・つ【投(げ)打つ/×擲つ/×抛つ】

[動タ五(四)]
惜しげもなく差し出す。また、捨ててしまう。「全財産を―・つ」
投げつける。なげすてる。
弓箭を―・ちて宣旨を下していはく」〈今昔・三・二五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「投打つ」の意味・読み・例文・類語

なげ‐う・つ【投打・擲・抛】

  1. 〘 他動詞 タ行五(四) 〙
  2. 物を投げつけて相手を打つ。
    1. [初出の実例]「梁燕二つ来て巣つくるを、村長打殺さんと不思は以杖を梁に擲うてば一燕は死す」(出典:足利本論語抄(16C)公冶長第五)
  3. 惜しげなく差し出す。心残りなく捨ててしまう。投げ捨てる。放擲(ほうてき)する。
    1. [初出の実例]「しかじ名をのがれ身を退きて、今生の名望をなげうって、来世の菩提を求めむには」(出典:芸大本平家(13C前)三)

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