ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抗イディオタイプ抗体」の意味・わかりやすい解説 抗イディオタイプ抗体こうイディオタイプこうたいanti-idiotype antibody 生体内に外部から侵入した非自己物質 (抗原) に対する免疫反応として生合成されるのが抗体であるが,生産された自己抗体のイディオタイプ (1個体の特定抗体分子が持つ抗原決定を行なう分子内部位) を認識して新たに産生される抗体のこと。外来物の侵入に対する生体防御の手段である免疫反応では,発現はもちろん,抑制性制御についても興味深いところであり,発現後の抑制についてもいくつかの知見が得られているが,抗イディオタイプ抗体も自己生産された抗体に対する抗体として抑制性制御における重要な役割を持つと考えられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by