抗租・奴変

山川 世界史小辞典 改訂新版 「抗租・奴変」の解説

抗租・奴変(こうそ・ぬへん)

中国における佃租(でんそ)をめぐる佃戸(でんこ)地主抗争と,奴僕(ぬぼく)の主人に対する抗争の併称。抗租の例は宋末頃からみられるが,15世紀中葉福建に起こった鄧茂七(とうもしち)の乱をはじめ,とりわけ明末清初に激しく展開された。奴変も清初の河南省の奴変など同じ頃に続発している。抗争は結局弾圧され多くは失敗に帰しているが,彼らの社会的地位漸次向上させるに至った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語 佃戸

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む