折之口村(読み)おりのくちむら

日本歴史地名大系 「折之口村」の解説

折之口村
おりのくちむら

[現在地名]深谷市折之口

折ノ口・折口などとも記す。櫛挽くしびき台地の北東部に位置し、東は幡羅はらじり(現熊谷市)、北は上野台うわのだい村。深谷領に所属し、古くは麻荷口おにのくちとも書いたといわれる(風土記稿)。天正七年(一五七九)八月二七日の聖護院奉行源要知行村名書立(上田文書)に、宝積ほうしやく(現美里町)榛沢はんざわ郡旦那衆分一〇ヵ村のうちに「鬼口」とみえ、当村をさすものと考えられる。慶長九年(一六〇四)三月小栗忠七郎(正勝)は「折ノ口村之内」で五〇石、天野彦八郎(忠重)は「折之口村之内」で五〇石を徳川氏から宛行われた(記録御用所本古文書)。寛永六年(一六二九)八月には同じく間宮彦六(元勝)が当村で一〇〇石を宛行われており(同文書)、これら旗本三家の知行は幕末に至る(改革組合取調書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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