折重(読み)おりかさなる

精選版 日本国語大辞典 「折重」の意味・読み・例文・類語

おり‐かさな・る をり‥【折重】

〘自ラ五(四)〙
多くの人や物が、上へ上へと幾重にも積まれる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一五「将棋倒しにころころと折重って倒れた」
② 人が幾重にも大勢集まる。
幸若・高たち(室町末‐近世初)「鈴木兄弟手どりにせよ、太刀もかたなもいるべきかとて、おりかさなってひしめいたり」

おり‐かさ・ねる をり‥【折重】

〘他ナ下一〙 をりかさ・ぬ 〘他ナ下二〙 布や紙などの薄いものを、折って幾重にも積む。また、花、葉などが重なり合うようにたくさんある状態にいう。
※新拾遺(1364)雑上・一六〇八「色かはるした葉をかけて秋はぎの花のにしきはをりかさねつつ〈平常顕〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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