折金(読み)おりがね

精選版 日本国語大辞典 「折金」の意味・読み・例文・類語

おり‐がね をり‥【折金】

〘名〙
① 刀の鞘(さや)の付属具の部分の名。刀の鞘の栗形(くりがた)の下につけて帯をはさみ、刀身を抜く際に鞘の抜け出すのを防ぐためのもの。角(つの)、木または金属でつくった。おいかえり。かえりづの。さかさづの。おびどめ。
※宗五大草紙(1528)太刀打刀之作やうの事「おりがね、くりかた、つか口などばかり金にて候はくるしからず候」
② 旗の乳(ち)に通して、旗を旗竿に取り付けるのに用いる曲がった金具。おりかけ。
※武家事記(1673)下「乳付の旗には横手・折金あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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