栗形(読み)クリカタ

デジタル大辞泉 「栗形」の意味・読み・例文・類語

くり‐かた【×栗形】

刀のさや鯉口こいぐち近くにつけた、栗の実を半切りにした形状のもの。穴があって下げ緒を通す。

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精選版 日本国語大辞典 「栗形」の意味・読み・例文・類語

くり‐かた【栗形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刀の鞘口に近い差表(さしおもて)に付けた孔のある月形(つきがた)のもの。下緒(さげお)を通し、また、帯に深く差しこまないための当たりとする。
    1. [初出の実例]「さや巻のくりかた欠けて、鞘ながら抜きたりけり」(出典:源平盛衰記(14C前)二〇)
  3. ものを釣り下げるための環状金具
    1. [初出の実例]「金盖懸栗形并燈炉懸の栗形打之処、栗形の根打折了」(出典:春日社記録‐中臣祐春記・弘安一〇年(1287)一二月一四日)

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