抜け上る(読み)ヌケアガル

デジタル大辞泉 「抜け上る」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐あが・る【抜け上(が)る】

[動ラ五(四)]
抜け通る。透き通る。「―・った白い肌」
頭髪の生えぎわが抜けて、上の方へはげあがる。「額が―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜け上る」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐あが・る【抜上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 高く抜け出る。上に出る。
    1. [初出の実例]「七郎は色白の頸の骨ぬけあがりて」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(続類従所収)(室町中))
  3. まったく抜け通る。透き通る。
    1. [初出の実例]「抜け上(アガ)るほど白い艷のある皮膚とは」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
  4. 額の生えぎわの毛が抜けて、上の方へはげあがる。ぬきあがる。
    1. [初出の実例]「額から頬へ片鬢抜上りまして相が変ったのだから」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉三二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android