抜放(読み)ぬきはなす

精選版 日本国語大辞典 「抜放」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐はな・す【抜放】

〘他サ五(四)〙 =ぬきはなつ(抜放)日葡辞書(1603‐04)〕
※虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初)「太刀ぬきはなし、真向にかざし」

ぬき‐はな・つ【抜放】

〘他タ五(四)〙 刀などを勢いよく抜く。ぬきはなす。
※車屋本謡曲・橋弁慶(1550頃)「太刀抜きはなって、つっささへたる長刀切先に、太刀打ちあはせ」

ぬき‐さ・く【抜放】

〘他カ下二〙 刀などを抜きはなつ。
大鏡(12C前)二「本院のおとど、大刀をぬきさけて」

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