ぬけ‐がい‥がひ【抜買】
- 〘 名詞 〙
- ① 抜荷(ぬけに)を買うこと。仲間を出し抜いてひそかに荷を買うこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「右唐船え去冬日本人抜買を企」(出典:御触書寛保集成‐三五・享保一六年(1731)四月)
- ② 他を出し抜いて買うこと。特に、女郎買いなどにいう。
- [初出の実例]「出物買いはこっそりがよし例の友へもさたなしに抜買(ヌケガイ)と出ようか」(出典:洒落本・初葉南志(1780))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の抜買の言及
【抜荷】より
…[俵物]三品(いりこ,干しアワビ,ふかのひれ)は1785年(天明5)[長崎会所]以外の者が生産者から買うことは禁止されたので,それ以外の者と取引するのは国内貿易での抜荷である。この場合および次の(2)の場合は抜買ともいった。(2)唐・蘭船との私的取引。…
※「抜買」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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